【IT基本情報技術者試験】ページング方式について

ページング方式は、コンピュータのメモリ管理の手法の一つで、メモリを決まった大きさのページ単位で管理する方法です。

この方法は、仮想メモリの話題でよく登場します。

 

メモリは、コンピュータの作業机のようなものです。しかし、作業机の上に置ける資料(データや命令)は限られています。

そこで、ページング方式では、作業机の上に置く資料を同じ大きさの「ページ」と呼ぶ細切れに分けて、必要な時に必要なページを引き出し、作業を進めるという方法を採用します。

仮想メモリは、作業机の外にある引き出しの一部です。

必要なページが作業机に置けないとき、そのページを引き出しにしまい、代わりに新しいページを取り出して作業を続けることができます。

このページング方式によって、メモリの空き容量を最大限に活用し、効率的なメモリ管理が実現されます。

ただし、ページング方式は主に連続したデータへのアクセスに適しており、ランダムアクセスなど他の場面では効果が限られることを覚えておくと良いでしょう。

簡潔にまとめると、ページング方式は決まった大きさのページ単位でメモリを管理する方法で、仮想メモリと関連しています。